高橋克彦 ドールズ 夜の誘い

年末年始で読んだ本。
一番期待はずれだった本。
アンチな書評ですのでファンの方は読まないほうがいいかも。

しかもネタバレします。

古本屋でかわいい幼女が無表情にこちらを見つめている表紙絵に惹かれて買ってしまった最初の文庫本。
とても面白くて
「ドールズ」
「ドールズ 闇から覗く顔」
「ドールズ 闇から招く声」
「ドールズ 月下天使」
と一気に読んでしまいましたよ。

そして最終巻。
なんじゃこりゃ!

作者の高橋克彦氏はボケてしまったのでしょうか。
昔自分で書いた本の設定を忘れてしまったのでしょうか。
あの最初のころのすばらしいわくわく感はどこへ。
第一作から出てきたきれいな人形作家の香雪さんはどこへ。
数年の間に恒一郎と別れてしまったのでしょうか。
土御門ライって登場する必要がありましたか?
いらないような。
もう登場人物がごちゃごちゃ。
霊能力のある松室医師あたりをパワーアップさせてなんとかすればいいような。
いつもことですが怜ちゃんのパパの真司は空気。
「いたの?」と聞きたくなる。
香雪さんいなくなるなら最初から怜ちゃんは恒一郎の娘でいいじゃんよ。

前作の月下天使からなんか少しおかしいと思ってはいたんですが、
作者になにかあったのかもしれませんね。
ついでに月下天使の突っ込みどころを。
聖夜ちゃんという若い女性が登場します。
そのキャラクターが変です。

20代の女性、あんな話し方しませんよ。

話す言葉が不自然すぎる。
若い男性という設定なら納得いきます。
どうしても女性の設定でいきたかったんでしょうか。
聖夜ちゃんの性格もちょっとね。
ただのサイコパスです。
それでも続きが気になるほどおもしろかった。
こんなんなら続き書かないでほしかった。


今から読む人は最初の3作おすすめします。
月下天使も勢いで読めます。
最終巻はおすすめできません。

月下天使読むと続きが気になるのでいっそ読まないほうがいいかもしれません。

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