「ザ・キープ」という映画をやっていました。
この映画、ポール・ウィルソンという人の小説が元で、原作を読んでいたので見てみましたが、
突っ込みどころが多かった、なにしろまったく怖くない。
登場する城塞はまるで砂防ダムのようだし、悪霊さんはなぜかニッケルが苦手という
1円玉だよ? 悪霊さんほんとに悪い人なの?
それどころか悪霊さん気の毒まであるある。
なにしろ
- 暴行されそうになっていた娘(エバ)を助ける。
- ついでに父親の教授の病気も治す。
- 悪いナチスを次々に暗殺する。
これだけあげると正義の味方みたいです退治していいのかそれは。
そもそも「自由にしてほしいから病気治してやんよ、その代わり外に出してね」
ってお願いしただけなのに、退治されちゃいました。
なにしろエバが襲われてる最中光の戦士であるグレーケンはのんきにバイク乗って森の中走ってたんだから
悪霊さんいなかったらエバ、悪くすれば殺されてたよね。
なのに嫌われる悪霊さん「顔が怖いから悪いのかよ」と嘆いていそうです。
以下続編「ナイトワールド」の壮大なネタバレ含む。
「うぉー まだ俺マンハッタンの真ん中にアビスにつながる穴開けたりしてないのにっ」
とかいう嘆きが映画の最後の悪霊さんから聞こえてきそうです。
映画の最後、光の戦士的な存在のグレーケンは悪霊と消えていきますが小説では生きてて
続編でエバとアメリカで幸せに年取って暮らしていることになってます。
本が売れない時代のせいか翻訳が出ていないのですが
ポール・ウィルソンの小説は登場人物が何回も再登場するので順に読んでくとおもしろいでしょう。
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